先輩
以前勤めていた会社の先輩に海ちゃんという人がいた。
海ちゃんはとても人好きのする好青年で、車の中でから女子高生を見かけると「おい!JKだJKだ!JKと俺のちんこが同じ空間に存在してるぞ!」と言いながら、窓に顔を張り付かせ風魔法の詠唱を始めるタイプの人だった。
彼のことを好青年と表現したことは撤回しよう。
そんな腕白ボーイなのでいつかはオフレポに、と思っていたが彼が日の目を見る前に私がオフレポを描く機会(機会、機会である。決してやる気ではない。)がなくなってしまった。しかしブログという媒体を手に入れたからには少々彼ないし他のクズ野郎共について日記さながら書き連ねるのも悪くない。そう思い筆を取った次第である。
しかしながら海ちゃんの話を書くからには本人に一応確認を取らねばならない。あまりそういったことを気にするタイプではない彼だが、念の為どこまでの話なら書いても良いか連絡を取ってみた。
すると彼は難しそうに唸りながら、渋々といった様子でこう答えた。
「住所とフルネームまでなら良い」
彼は怪物である。
つづく
あと明日4コマあげます。